日本は、高齢化社会から高齢者社会に移行しつつありますが、安心して老後を迎えている人は何人いるでしょうか。
私などがいい例で、年金だけでは食べていけない。身体が利かなくなったらどうなるんだろう、と考えてみたらあまりのショックでそのまま昇天してしまいそうですが、残念ながらしぶと過ぎてなかなかそう簡単にはお迎えが来るような気配もありません。
この本はそんな人たちのための生き方の心構えを、ある一人の医師の生き様を通して説得してくれそうです。ああ、いい生き方ができてよかった、といってご臨終を迎えるための教本といってもいいと思います。一読をお薦めしたい本です。講談社現代新書・756円税込みです。
南海日日新聞の読書欄にも紹介文を書きました。(07・3・8付け)

▲ by sanenbana | 2007-03-13 18:30 | 本の紹介