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ミキ という飲み物

奄美の飲み物に「ミキ」というものがありますが、これは夏の飲料として親しまれています。
夏の暑いとき、食欲がなくて~というときに、あずき粥とともに親しまれている奄美のおば~たちの元気の源になる食品なんです。

あずき粥もミキも冷やしてすすり込むような食べ物ですね。
食べるというのでもなく、飲むというのともちょっとちがってすすって喉元に落とす感じです。

昨日、平ミキ店の営業マンがみえて、このミキをインターネットにアップしてもらえませんか~と。
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ミキというのは本来、神酒のことで、シマジマの大切な神祭りのときは、選ばれた少女たちが水に漬けて柔らかくなった米を噛み砕いて甕に入れ、そこに発酵を促すために生のさつまいもをすりおろして入れて作ったものですが、今は、何軒かのミキ屋さんがスーパーに卸しています。

玄米で作ったり、白米で作ったり、私も作ったことありますよ。
甘くて、美味しいんですが、スーパーで売っているのは若すぎて、本来のミキの味がしません。
製造してから10日ぐらいで賞味期限がきれてしまいますが、なんと賞味期限が過ぎたころから美味しくなるんですよね。

平ミキの営業マンさんは、本日で期限が切れるミキを交換していて、処分するというのです。
もったいないので、割安で買わせてもらいました。
賞味期限のために、日本中でどれだけの食糧が捨てられているんでしょうね。
やがて食べ物に事欠く日が訪れるというのにですね~
賞味期限の問題も考えておかないといけませんよね。

というわけで、細胞が年をとらない発酵食品、ミキの話でした。

by sanenbana | 2009-01-20 11:30 | さねんばな情報