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今年の方針

1997年2月に創業したわが「手づくりブティック・さねんばな」も今年は13年目を向えることになりました。

その7年前ごろ(1990年ごろ)、女性たちでグループを作り、機関誌を発行しようということになって、「さねんばな」を創刊。
取材から編集、広告取りまでみんなで分担したつもりでしたが、結局最後に残ったのは私でした。

奄美女性史サークルというものでしたが、奄美の女性史の収録をすることが当初の目的でした。その名も「さねんばな」。
創刊すると、とにかくいろんな話が目白押しにやってきて、戦後史の密航とか密貿易とか(島では闇船とか闇商売といいましたが)の話が舞い込んで、いったいそれって何なの??という好奇心にかられ、話を聞いてみると何だかすごい世界が広がっていたのでした。

お聞きした話をそのままにしてはいけない、活字にして残さなければもったいない、ということで
それなら「さねんばな」に収録する以外ないでしょう、ということになったのでした。

まるで泥縄式ですね。泥棒が入ったから早く泥棒を結わく縄をなわないと・・・という感じです。
そうして数年、私は恐ろしいような時間を過ごしました。
1日が24時間しかないなんて、って感じですね。
眠る時間がもったいなくて、2時間も熟睡すると寝すぎてしまったとい思って飛び起きてワープロに向かう日々でした。(日中はむろん、生活のための仕事をしてましたから)

しかし、そんな時間が続くわけがありません。
年1冊の本が4号まで出したころになると、身体に変調が出始めました。
ワープロを開けたとたんにほとんどバタンと倒れてしまう。目が開けていられない。身体が硬直して動かない、という現象が起こってきました。

その時思ったことは、病気になったからといって誰も褒めてはくれないし、むしろ批判されるだけ、それに小学生の息子を犠牲にしてはいけないという母性でした。(息子がいたおかげで引き返せたんですね)

さあ~、これからどうしたらいいの~
お金はないし、世間は冷たいし(一人でがんばり過ぎたら誰も手を貸しません。みんななあなあの仲良しグループでないとね)、これ以上続けたらきっと命取りになりそうだ、と思いました。

そんなとき思いついたのが、お店をすることでした。
本作りはいつかまたできるときがきたらやればいいさ~
「さねんばな」をお店の名前にして、気持ちをつなげておこう、というものでした。

ま、そんな経緯があって始めた「ブティックさねんばな」です。
ですが、やっぱり悪戦苦闘でしたよ~(私、殿様商売で頭が高いもんですから。それに怒りっぽいし)

1昨年、IT企業塾で勉強してから、経営の面白さのようなものがやっと掴めたような気がします。ただいま大変な不況の時代ですが、どんな時代でも人は生きていますから、いい生き方をしている人を見習えば、人のつながりは次のつながりを作っていきます。

というわけで、今年も「さねんばな」をどうぞよろしくお願い申し上げます。

昨年の当店の売上げ構成は、紬や泥染め、Tシャツなどの布系が7割と、くだものなどの地場産ものが3割でした。
今年は、地場産のものを少し増やしてみようかと思います。
といいますのも、島で物づくりをしているいろんな方が店頭に訪れて、うちの商品をインターネットで紹介してくれないかというのが多いですね。

当店のショッピングカートもほとんど作動してませんので、今年はこのあたりをテーマにしてみたいと思います。7月の皆既日蝕は世界中の注目の的ですものね。

「さねんばな」はまだまだ発展途上です。
今年も何が起きるかわかりません。

どうぞご期待と応援をよろしくです!

by sanenbana | 2009-01-18 11:13 | さねんばな情報